DIARY

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...... 2008年02月20日 の日記 ......
■ 最終回   [ NO. 2008022001-1 ]
ですた。

こんばんは、もうあとには引けないレカ郎氏です。

さ て、今日は最後の出社日。思い返せば06年6月26日、拷問会社を辞めて途方にくれた中で引っかかった会社に入社。マット伸ばし、検品からはじまって梱包 地獄、んでオリジナルに抜擢されて腰を痛めたりもしましたな。で、今年、力仕事禁止令が出たもんでウエスへ移って今日に至るわけですわ。
ま、そんなわけやけど、朝、いつもより早く出ますた。なんでかは知らんけど。路面も比較的は知りやすく、朝日がまぶしいぜ!
この通勤路も何度となく通ったものよの。あるときは三桁で、あるときはエボと競ったり、あるときはバンパーもいだり・・・。
いつもよりはるかに早く到着。しばし時間をつぶして会社へ。
ここからはほとんどいつもどおりの流れ。でも会う人会う人みんな知ってる・・・。おそろしいことなのだ。
今日は390枚、で、担当はばーちゃん。最後の最後でばーちゃんかい・・・。

準備してたらセレナ氏がやってきて「今日で最後だべ?」とかいう話になってご挨拶を。なんでも今日早いうちにアメリカに出張に行くんだとか。え?アメリカになんの?支店あった?ってかただ有給使って遊びに行くって話もあるもんでどっちともいえんのやけど。
で、今日持参した差し入れ品を渡してひとおとりの挨拶を済ませる。なんやかんや言うてもセレナ氏には世話かけてるからの。
準備が終わって最後のマット仕上げ開始。もう2度とオリジナルを巻くことはないでしょうな。ってちょっとした隙に来た10時までの変わりのおばちゃん、マットのNo1のおばちゃんに巻く仕事を奪われたレカ郎さん・・・。
その後は最後のマット梱包ですわ。あ〜、なんやかんや言うてもこれが最後やね。もうこのヘタレマシーンを使うこともないわけだ。
9時半近くにY氏到来で交代。これでワシのマット仕上げでの人生は終了。
ウエスへ行った後すぐにオババが到着。で、早めに挨拶を済ませておく。短いながらもオババのトコで働いてたわけやし。

でもなんぼ最後だからってスペシャルやな・・・。3800枚もエコノミーサイズのウエスを仕上げなきゃならんし、それに印刷ウエスは混じってるし。エコノミーをやっと終えたらたちの悪い印刷の仕上げですからな。まあ、Kじゃなくて幸いですわ。
まあなんだかんだ言うてもこれが最後やからね。
で、今日もタイムアタックしてみたり。今日は100枚伸ばすのに最速で3分45秒ですた。4分の壁を打ち破って引退ですな。

昼頃、ちょっと時間もらって差し入れのものを配りにマット仕上げへ。って今日に限って勉強会してないし・・・。
で、No1のおばちゃんにご挨拶をしてから品物を渡して配ってくれるように言っておきますた。
ま、みんなの前でご挨拶・・とかいうことさせられんで済んだけど。

さ て、エサだ〜と昼休みに入ったら、隣に送迎のNOAH公が止まってたんやけど、えらく幅寄せしてやがる。ワシはええけど、この後ここで休憩するワシの後輩 たちが乗り降りできんべ・・・ってなわけで、最後の最後で送迎NOAHを動かしますた。ってもウチのとなんら変わりはないんやけど。
そういやコイツのボンネット開けたことあったっけ・・・。夏場、窓があかないんだけど・・・って後輩に相談されてワシが調べたらそっくりバッテリーがなかった・・・ってことが。
やがて後輩達がぞろぞろと。みんなワシからのプレゼントをもらったみたいでお礼を言ってきますわ。中でもご丁寧なのは、ドアを開けて挨拶してきてくれた人もいまして。その人はいっつもまじめでがんばりやの人なんやけどさ。
唯一後輩ながらワシをレカ郎君じゃなくレカ郎さんって「さん」付けしてくれて敬語で話してくれてた人ですわ。こーゆーところで世の中分かってるな。分かってないなってのが分かる気がするわな。

で、さらに、後輩達でわずかずつ金を出し合って「お世話になったから」ってジュース買ってくれますた。
中 には金なくて20円しかなかった人がいたとか・・・。まあでもお世話しましたな。特にワシの後輩ってのもあるもんで、ワシがマット梱包の手ほどきしたり、 マット伸ばしを教えたり、オリジナルに来るようになってからは手伝ったり、コツを教えたり色々と。だからマット仕上げでもつながりは強いほうだったかもし れんわな。

で、午後からもウエス。やっと普通のウエスだ・・・と思ったらアホみたいにあるし。午後から洗浄のおじ様もやってきた。
午後は普通のウエスでタイムアタック。これは縦横があるやつなもんでちょっとめんどくさい。
結果、100枚仕上げるのに5分台にまでこぎつけますた。まあでもそれは1回だけであとは6分半が平均。
こうでもしないとウンザリするほどの量やから気がめいっちゃうんですわ。

15時休み前にY氏がやっと戻ってくる。で、オババのおごりで最後やからって飲み物を買ってもらいますた。ん〜今日は飲み物もらうことが多いのだ・・・。朝からおしっこがすごいのに余計ひどくなってしまうのだ・・・。

15時からはY氏も来たもんで、和気藹々と仕事できますた。最後にはふさわしいかもしれんわな。
で、17時前に全ての仕事が終わってワシのこの会社での任務は終了。明日からはもう来ないなんてにわかにうそ臭いですわ。

で、その後は事務所中心にあいさつ回り。工場長はじめ、事務のおばちゃん、部長、社員に挨拶しっぱなし、差し入れの品配り放題。
最後に休憩室で話してた事務のおばちゃんにも挨拶。
隣にいた辞める事情を知らないおばちゃんに「なんの手術さ」って聞かれたもんで「女になるんです」って答えたら「この!」言われるし。
最後にバイトにも一言「色々お世話しました!」って言うてきますた(これはホンマやで〜)


んで、いよいよラスト。「ほた〜るのひぃか〜ぁり、まぁどぉ〜のゆきぃ〜♪」
「い〜つのぉ〜ことぉ〜だかぁ〜思い出してごぉ〜らん〜♪」

ですわ。
オーケストラの演奏の元盛大な引退セレモニーが開かれ、「体力の限界です」(千代乃富士か!)との一言を述べて・・・とかいうのは全くなく、静かに、いつもどおりの退勤ですた。
でもこの道を使うことはあっても、通勤で使うことはもうないはず。そう思うといつもの道も違って見えますな。
そしていつもどおりに到着してワシのパート人生は幕を下ろしますた。考えれば明日から無職なんやな、ワシって・・・。

ま、でもいろんなことがありましたわ。
こんなおばちゃんの中に男ただ1人ってこと、もう一生ないでしょうな。
それに学生を終えたあと、拷問会社を除いてはこの会社が社会デビューみたいなもんやったから、いい勉強になったし、得たものも多かったし、学生時代とは比べ物にならない金の流れが生まれましたわ。
でも、一方ではほんの数ヶ月のつもりがダラダラときちゃって、挙句の果てにはオリジナル仕上げっていう責任を負わされて色んなものをそこでも得たものの、就職活動の道は閉ざされたわけですわ。目つぶったら即寝るような状態ですからな。
そ れに、同期でも正社員の連中はもっともっと金をもらってワシが買えない高いものをボンボン買えたり、正社員っつーことで金じゃ買えないものを得たりで置い てけぼり勘は正直ありましたわ。このままじゃ大きなものを失ったり、先に奪われてしまうようなあせりもありましたわ。それは今でもあるのだが。
もうワシもいい加減いい年になってきたし、いつまでも学生感覚やら子供感覚じゃいかん、生計立ててくこと、できれば地獄の集落から逃げること、きてくれるって人がいれば是非文句を言わずにお嫁に来てもらうとか色々とあるわけですわ。
子供がほしいとかそんなんじゃなく(ガキは嫌いだし・・・)これはマジな話で、愛すること、愛されることってのも人間として大事なことやと思うわけね。それも出来ないでいい加減30歳とかいうのはある意味情けない他に社会的に信頼度が低く評価されるわけですわ。
そんなこんなもあって、正社員、あるいは自分で生計立てていくすべを見つけて社会的信頼を得ないと何もはじまらないわけですな。仕事もない、昇進しない、結婚も出来ない、子供は・・・いいや・・。

もうそろそろそんなことも考えなきゃならん歳やし、男になる時だって必要になってくるだろうし。
ま、そんなことを気づかされた会社勤めでしたわ。

ワシは明日からは無職(色)(透明無味無臭)、ご隠居さんですわ。
そ の後は入院して翌週辺りにズバっとやられるわけですな。そしてその後は復帰に向けたリハビリ、就職活動。ワシが再び出勤という言葉をいえるのは何時になる か、今のところ全くの未定やけど、そのときはワシの希望する条件が1つでも通ってて、長く正社員として続けられる仕事であればいいのだが。

ま、でもこれでワシの仕事はお終い。同じ戦友との別れですな。もしかしたら一生もう会わない人だっているかもしれないわけやし。

最後にとある歌の文句を今日の最後にしたいと思うのだ。

「さよならは別れじゃないよね
ただそれぞれの道のはじまり」

「さよならは別れじゃないよね
同じ空の下にいるから」             

No.(1077)


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